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2011年7月28日木曜日

【朝活】【日本語】【文学】恋多き男女の恋

「色好みで恋多き男」と「色好みで恋多き女」が恋をしたら、どちらが本気になるか?

「色好み」とは平安時代では、和歌の名人のこと。

「どんな女性でも心に自分をなびかせる名歌を詠む在原業平」と
「どんな男でも自分に夢中にさせる名歌を読む小野小町」では、
どちらが本気になるのか?

が、「伊勢物語」の読者の関心事だったそうです。

在原業平と小野小町を「美男美女の似た者同士」とみると面白いですね!

さて、在原業平の和歌と英訳をみつけました。
旅によって、都で苦しめた世俗的な時間から解放された様子が描かれています。

A mountain that knows
No season is Fuji's peak:
What time of year
Does it think it is, to snow
In patterns mottled as a fawn?

時知らぬ
山は富士の嶺(ね)
いつとてか
かのこまだらに
雪の降るらむ

「富士山は、常識的な時間の流れの埒外にあるのだな。今は夏の盛りなのに、いったい今をいつと思って、鹿の毛皮の斑点のように雪が消えのこっているのだろうか(島内景二2010)」

<参考文献>
■日本語
島内裕子・渡部泰明 2010 和歌と心と情景 放送大学教育振興会
Edwin A. Cranston. 2006 A Waka Anthology: Grasses of Remembrance. Stanford Univ Pr.
                  

2011年7月27日水曜日

【文学】和歌は人の心を「和らげる」から和歌なのだ

和歌は人の心を「和らげる」から和歌なのだ

電気通信大学教授の島内景二さんの言葉です。はっとしました。
例えば、これまで、私にとって「源氏物語」は光源氏の恋物語のイメージでした。
そのイメージは、書かれた時代の背景をよく知らなかったりきちんと読んでいなかったから、うまれたものだと思います。時代背景を理解ししっかり読めば、今も変わらぬ「『男』と『女』の人間関係の問題に対しての解決案集」ととらえることもできるかもしれません。

少しずつですが、人の心を和らげる「和歌」を読んでいきたいと思います。

★おぼえたいフレーズ
みわたせば
花ももみぢも
なかりけり
浦のとまやの
秋の夕暮れ

As I gaze out,
Neither blossom nor Autumn leaves
Are here;
In a beachfront hut
On an Autumn evening.

<解説要約>
藤原定家の歌です。
「源氏物語」の明石巻の文章を踏まえています。

播磨の明石へ旅した光源氏にとって、
「花と紅葉(都の代名詞)」と「視界をさえぎるもののない海辺」の対比は、
「紫の上(都にいる理想)」と「明石の君」の対比としてあったようです。


<参考文献>
■日本語
島内裕子・渡部泰明 2010 和歌と心と情景 放送大学教育振興会
◆2001 WAKA FOR JAPAN
http://www.temcauley.staff.shef.ac.uk/waka1234.shtml